AVmemorial桜木ルイ

ミリオン出版の『URECCO』では90年9月号で桜樹ルイの移籍後初のインタビューを行い、筆者も同行した。

黒木香で有名になった「〜で、ございます」のダイヤモンド口調と、その際、首を斜めに構えるしぐさはもう身についていた。
黒くヒラヒラとしたドレスを着ていたが、思ったよりも大柄でガッチリしている。運動部の可愛いコみたいな印象があった。
それまでの元アイドル売りなどなかったように30人におよぶ男性経験を赤裸々に、また嬉しそうに語っていたのも印象的だった。
話はデビュー作『ホジッてください』へと移る。
「今度は本番セックスですから、体当たりでやりましたよ。もう本当に気持ちいいんだぞっていうぐらい。見ている方がオオーっていうくらいの」
村西とおる監督については。
「凄いハードなセックスでした。体位も駅弁とか色々やったし。パワフルでタフですよ。朝やって夜やってちゃんと射精ですから」目をキラキラさせながら話してくれた。燃えているようだった。
そのインタビューから3週間ほど経った9月15日に桜樹ルイ、ダイヤモンド映像移籍第一弾『ホジッてください』がリリースされた。
すでに、この時点で桜樹ルイはAV業界のトップクラスを獲得したといっていい。
元アイドル歌手がダイヤモンド映像の村西監督と本番。
これだけでAV専門誌はもちろん、週刊誌で話題になり、深夜TV番組にも露出するようになった。
また『ホジッてください』は周りからの期待に答えた内容だった。
インタビューのシーンなどの令嬢っぽいムードは本番が始まるなり、ケシ飛んだ。
快感に身をよじり、村西とおるのガンガンと責めたてるセックスに桜樹ルイは絶叫マシーンとなる。
VIPからのデビュー作『突然、炎のように』とは比べ物にならない充実した内容で周囲を満足させた。
その後のAV専門誌のグラビアは桜樹ルイ一色となり、人気投票では軒並みトップを独走したのである。